いざ離婚をしようと思っても、行き当たりばったりで離婚届、というわけには行きません。夫と離婚をした後、新しい生活が待っているわけです。そこを見越した上で、準備を進めていかないと、せっかく別れたのに、苦労ばかりという事にも繋がってしまいます。

特に離婚を決意したあなたにとって、気になってくる事というのは、「慰謝料」「財産分与」「親権(子供がいる場合)」になってくると思います。

という事で、今回の記事では、離婚成立後の生活の準備について解説を行っていきます。

離婚後の生活で必要になる費用の準備をしよう!

まず離婚届けを提出するだけなら、簡単に済みますが、早く別れたいばかりに財産分与を適当に済ましてしまったりすると、、最悪借金を背負う事にも繋がってしまいます。

結婚した後、夫婦で合意のもとに買ったものは、住宅、車だけでなく、大型家電なども共有財産となります。ただし、夫に借金があったら、その負債も財産分与の対象に含まれてしまうんですね。

例えば、夫が自営業をしていたら、その会社や店舗にあなたがお金を出していたり、仕事を手伝っていたら、財産分与の対象となるという事です。

しかし、現実問題では、なかなか夫の収入を全て把握する事は難しいものです。特に銀行口座を複数もって隠していたりや株で稼いだもの、副業などで稼いだものはなかなか発見しにくいものです。

そうなると、離婚後のあなたの生活は、、、という事になってしまいます。大事な事は離婚を決意してから、夫に切り出すまでの間にその後の生活資金の準備しておく事なのです。

離婚前に売れる物は全部売ろう!

私の場合は、まず離婚を決意してから、弁護士に頼むにしても、何をするにしてもお金の準備が必要だと思いました。

そこで、とりあえず家族カードで購入していた洋服などは、こっそり売って現金化をし、隠し口座に(笑) 本当ならば共有財産になるのですが、元夫の収入を私が把握出来ないのと同じで、元夫も私の収入を把握出来ないだろうと思いました。特にブランド系のバッグなんかは、自分で綺麗にして写真も丁寧にとってヤフオクで売り捌きました。総額で20万ぐらい貯めれましたね。

一気に全部売るとバレるかもしれないと思ったので、コツコツ売って準備を進めていきました。

車と家具と家電を売却

その次に私が考えた事は、車の売却のために車を買わせようと思いました。ずる賢いと思われるかもしれませんが、さすがにヤフオクでブランド品を売っていてもまとまった金額にはなりません。

ただ住んでいる土地柄、車は一家に一台では不便で、一人一台というのが当たり前だったんですね。結婚して2年経っていたので、元夫の好きな車種でいいから、買い物などのためにも車を買って欲しいとお願いをしたところ、買ってもらいました。それから、丁度家具と家電は私と元夫が一人暮らしをしていた時に使っていたものだったので、全部新しいものに買い替えをしました。

そして離婚で全て現金化をしたんですね。車は4年で型落ちするので早く売るのがおすすめです。シングルになると車の維持費の方が高くついてしまいますし。

全部で150万円ぐらいになりました。家電や家具はそこまでお金にならないのですが、やはり車は大きかったです。お金の準備は早め早めに、用意周到に進めるのがおすすめですね。

離婚したらどこに住む?

協議離婚でうまくいけば、すんなり離婚がすすみますが調停となった場合、一緒に生活をするというのは精神的に非常に厳しいと思います。

もちろん、実家に帰る、調停中は友人宅に身を寄せるなどが出来ると思いますが、難しい方もいますよね。アテが外れてしまったとしても、元夫のところに戻る事は厳しいじゃないですか。ですので、離婚を切り出す前に、どこに住むか、下調べをしておく事は非常に重要です。特に女性の場合は、子供がいて収入格差もありますので、部屋を借りるにも一苦労すると思います。

シングル専用シェアハウスというのもあります。

最近では、シングルマザー専用のシェアハウスというのも増えてきています。
そこで人の輪が広がれば、心のケアも繋がりますし、仕事や住居の情報もたくさん入ってきます。そして色んな人の話を聞く事で価値観も広がるでしょう。

引っ越し資金を安く済ませるならば

持ち物などは売って処分し、必要最低限のものでスーツケース2個ぐらいに収まるぐらいにして、タクシーを利用したり、処分出来ない場合は、軽トラックを運転手付きでレンタルして引っ越しをすると2~3万円で収まります。

もし同居しながらの離婚調停になったら気をつける事

同居している場合、気をつけるべきことは、険悪な雰囲気で同じ家に居る相手との距離感、そして子供がいる場合、子供への配慮です。

まず、夫婦の仲が離婚調停によってより一層冷えているので、相手を刺激しないように極力努める必要があります。例えば、家事や育児を「放棄」するような場合、放棄の内容が調停に取り上げられると、放棄している方が調停委員の印象を悪くし不利になりえます。

また、日常生活でするべきことを一方が放棄した場合、余計なストレスと緊張感を生み出す元となりますので、その意味でも放棄は控えた方がよいでしょう。

他にも法律的な観点から、民法上、夫婦には互いの生活レベルを維持する「生活保持義務」がありますので、下手に放棄はしない方が、後々、裁判に発展した場合、この点で上げ足を取られません。

そして、同じく同居している子供がいる場合に対しても、余計な心配や苦労を掛けさせないように配慮する必要があります。子供の前で離婚調停に関することでケンカしたりするような姿は見せないようにしましょう。調停で親権を取り決める時に、子供の意思も考慮されますから、下手をすると子供と一緒に暮らせなくなることもありえます。

成立後の生活をイメージしておこう

いくら準備をしておいたと言っても、離婚という人生の転機にはお金もたくさんかかってしまうため、予想外の出費というのは当然あります。そのため、離婚してから1年〜2年は新しい生活の基盤を作っていくための準備として仕事と貯金をしっかりする事をおすすめします。せっかく離婚をしてスッキリしたいのに、そこでまた悩んでいてしまっては時間がもったいないですよね。現実として割り切って、次の新しい生活に向けてのステップアップ期間と考える事と良いでしょう。

仕事(再就職)の準備を忘れずに!

上記のステップアップ期間に出来るだけスムーズに職にありつきたいですよね。準備している期間の間に、社会的に重宝するような資格を手に入れておくのも一つです。

例えば、即戦力として期待出来そうであれば、採用も早いでしょう。
離婚後、働かずに暮らしていくのはまず不可能です。寿退社をしていたら、その職場に戻るのは少々困難ですし、しばらく就業経験がない女性が高収入を得られる業種はごくわずかというのが現実ですよね。

やりがいと収入のバランスが取れた仕事をゲットするのは離婚以上に難しいことかもしれません。インターネットでも、どういう仕事があるのか、事前に調べておくと良いでしょう。

離婚準備のまとめとして

今の現状では離婚をしても、養育費を払ってもらえない、慰謝料が払ってもらえないなど、結局女性が泣き寝入りをしている事が多いです。

ですので、有利に離婚を進めるためにはとにかく離婚を切り出す前に準備に準備を重ねるしかありません。離婚直後に使えるお金は、貯められるものはとにかく貯める。

処分出来そうなものは処分をして隠し口座にいれておくなど、離婚後の生活の基盤作りを始めておく事が大切です。行き当たりばったりで、離婚して!となるのは簡単です。

しかし、それだけですと準備不足で後々、苦労を強いられる事にも繋がってしまいます。財産分与をしっかり使っていけば、生活資金の調達をしやすくなるのです。ズル賢いと思われようとも、大事なものを守るために、準備を。